【後編】脳内ホルモンについて
運動が健康にいい!
というのは言わずと知れた事だと思います。
その理由は様々ありますし、皆さんもいろんな目的があって運動をすると思います。
ダイエットのため、筋力をつけるため、持久力をつけるため…
では心を元気にするために運動する人はどれくらいいるでしょうか?
…というのも。
実はあまり知られてはいませんが、運動は「心の健康」にも良いんです。
運動をして身体も心も健康になれたら、そんな嬉しいことはないですね!
ではなぜ運動は心の健康にいいのか。
ずばり運動中に分泌される脳内ホルモンのおかげなのです!
今回のコラムは前回に引き続き、運動中に分泌される脳内ホルモンについてご紹介していきたいと思います!
※⇒前回のコラムはこちら!
前回のコラムをまだ読んでいない方は合わせて読んでみて下さい!
目次:脳内ホルモンについて
運動中に分泌されるホルモン
運動中に分泌されるホルモンにはいくつか種類があります。
今回はその中でも精神状態に影響を与える4つのホルモンをご紹介します!
- セロトニン
- ドーパミン
- ノルアドレナリン
- エンドルフィン
前回のコラムではセロトニンとドーパミンについて紹介しました!
※⇒前回のコラムはこちら!
今回は残りの2つ!
ノルアドレナリンとエンドルフィンについて解説していこうと思います!
➌ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは神経伝達またはホルモンとしての働きをする物質です。
感情的になったり、つらい肉体作業をした時など、身体は「ストレス」「負荷」を感じます。
そんな時にノルアドレナリンが分泌され、血圧や代謝などを増やす役割をします。
つまり、このノルアドレナリンは…
身体が「嫌だ!」とストレスを感じたとき、血圧や代謝を上げ、身体を戦闘モードに変える効果があります。
ノルアドレナリンが適度に分泌されていると、やる気や集中力が高まるのです。
ちなみに似ている物質に「アドレナリン」があります。
こちらは脳内への分泌がほとんど無く、精神状態への影響も少ない似て非なるものです。
ではこのノルアドレナリンを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
まずノルアドレナリンを作り出すには「ドーパミン」が必要です。
これは、ノルアドレナリンの元がドーパミンだからです。
ではそのドーパミンはどうやって作るのか…?
「チロシン」を摂りましょう!!
このチロシンと言う成分はチーズなどに多く含まれています。
また週に2~3程度の軽い運動を習慣化することで、脳がドーパミンを分泌する癖がつきます。
運動の習慣化もおススメです!
ノルアドレナリンは、分泌が不足しても過剰になってもよくありません。
<ノルアドレナリンが不足すると>
・集中力の低下
・やる気の低下
・注意力散漫
・無気力無関心(うつに近い症状)
など、様々な症状が起きる事があります。
<ノルアドレナリンが過剰になると>
・不安感の増大
・恐怖心の増大
・錯乱症状
などがみられ、激しい動悸などの症状が出る場合もあります。
過剰分泌は、ストレス過多や内服薬が原因になる場合もあります。
適度にストレスを発散するようにしましょう。
(でもストレス発散ってとっても難しいですよね…わかる!!!)
➍エンドルフィン
エンドルフィンも神経伝達物質の1つです。
痛みなどのストレスを緩和したり、高揚感や幸福感を得る効果があります。
特に代表的な現象として「ランナーズ・ハイ」が挙げられます。
皆さんは、ランニングやウォーキングなどはお好きですか?
上記のような心肺機能を高める運動をした時に…
しんどいな…
ツラいな…
などのストレスを感じると思います。
私は感じます!!
こう言ったツラい、しんどい…
というストレスを緩和するために「エンドルフィン」が分泌され、気持ちの高揚が起きます。
このツラいランニングなどで逆に楽しく爽快な気持ちになる現象を「ランナーズ・ハイ」と言います。
ちなみに私は学生時代 “校庭を何周か走る” みたいな体育の授業が大っ嫌いでした。
ですが、走り終わった後は「達成感」や「すがすがしい気持ち」になっていました。
もしかしてあれは達成感だけではなく「エンドルフィン」のおかげだったのかもしれませんね。
では、このストレスの味方、エンドルフィンを増やすにはどうしたらいいでしょうか?
先ほどのランニングやウォーキングもそうですが、心肺機能を高める運動をするとエンドルフィンが分泌されます。
イメージとしては “運動がツラい“ と思うと、そのツラさを和らげるために分泌される…という感じです。
なので、運動だけでなく、痛みを感じた時やストレスを感じた時にも分泌されます。
エンドルフィンは、脳内でも必要最低限しか分泌されませんので、エンドルフィン中毒などの心配はありません。
おすすめの運動
・朝、外を15分程度お散歩(週2回程度)
身体も心も健康にするためにはこれがスタートラインかな??
と思います。
まず、外で日光を浴びる事でセロトニンの分泌が促されます!
そして15分ほど心肺機能を高める運動(お散歩)をする事でドーパミン、ノルアドレナリン、エンドルフィンが適度に分泌されるハズ!
もちろんコレをやれば絶対に健康!
という訳ではありませんが、取っ掛かりとしてはお勧めかと思います!
まとめ
前回、今回と「脳内ホルモン」のお話をさせていただきました。
私も勉強していて…
「あの校庭を走った後の気持ち良さは脳内ホルモン・エンドルフィンさんのおかげだったのか!」
と知りました。
目に見えるものではないので、想像しにくいです。
しかし身体の健康だけじゃなく心の健康のためにも日常に適度な運動を取り入れてみてください。
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